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2009年1月

2009年1月21日 (水)

成るか?!、21世紀の真のスタート~第44代アメリカ大統領就任式

よく、「現在進行中の金融経済危機は100年一度の危機だ」という言葉が聞かれます。

そして、「1929年の世界大恐慌以来の大恐慌の可能性も秘めている」とも。

しかし、最近私は「本当にそうなのだろうか?」と思うのです。

本当に今は、「80年ぶり」の経済の危機的状況なのだろうか・・・、と。

 

 

遅ればせながら、あけましておめでとうございます(←ほんとに遅いよ!(冷汗))

またも大いに不定期更新の当ブログ、時々覗いて下さるみなさまには申し訳ございませんです。そして、いつもたいへんにありがとうございます。

ぼちぼち細々と更新していきますので、今年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

 

 

さて、昨夜私は家のTVでバラック・フセイン・オバマ第44代アメリカ合衆国大統領の就任式を観たわけですが、この文章を綴る間もまだまだ深夜のワシントンDCの祝賀会の様子が報道されていたりして、アメリカが、世界が、この日の来るのを本当に首を長くして待ちに待っていたことをしみじみと感じます。

やはり、ただでさえ過去8年間で問題山積だったところに持ってきて、昨年9月から始まった(いや本当はもっと前から存在していたのですが、一般の人の目にもはっきり見える形で表面化してきた)全世界を捲き込むこの金融経済危機と不況の嵐があまりにも激しく問題をつきつけてきて、たくさんの人たちがくじけそうになりながらも「希望」を託してきたのが、今日この日だった、というのがよくわかるのです。

まさに、「救世主」が正式にその仕事に就任し、着手し始める時が来るのを今か今かと待っていたのだと。

115日の選挙の日からこっち、2ヵ月半もあった待ち時間の長さ。

そしてその間おこったさまざまなこと。

逆に言えば、何も肝心なことがおこらず、進まなかったこと。

その時間の無駄さ。

その間、世界はずっと待ち続けてきた。

だから、もうそれはアメリカだけでなく、世界の希望になっているといえるでしょう。

 

 

しかし、むろん「救世主」がすべてなんとかしてくれるわけもなく、安易な解決法などないということも事実であり、オバマ新大統領の就任演説はまさにその点を戒めているものとなりました。

いわく、「すべての人々がその責任を自覚して一緒に解決に努力しなければならないのだ」と。

確かに。

すべての人々がなんとかしようと動かなければ何かを変えることなどできないでしょう。

そして、「何を」変えるのか。

それは前にも書いたけれど、現在の経済・社会システムにほかならないもの、なのではないかと私には思えるのです。

 

 

現在の世界の経済・社会システムは長らく続いたヨーロッパの覇権の時代がアメリカの覇権へと移った時に始まるのは周知の事実でしょうが、それはいつからだったのかというと、一般には第二次大戦後にドルが基軸通貨になってからだと言われているのだろうと思います。

ですが、それはさらに遡れば第一次世界大戦でヨーロッパが疲弊し、戦争の傷を受けずにすんだアメリカが経済的に繁栄していったのに、しかしその繁栄を全世界に還元することができずに繁栄ゆえにゆきすぎた資本主義がクラッシュした1929年の世界恐慌にあるのではないかと思われるのです。

 

世界恐慌からの脱出は、ルーズベルトのニューディールに始まる政策群と、不幸なことに第二次世界大戦による主に軍産系の産業需要に応えたおかげであった、といわれています。

しかし、本当の意味で1929年の世界恐慌は終結したのでしょうか?

 

結局、第二次大戦後肥大した軍事産業を抱えたアメリカはそれを持て余し、軍事によって国家の掌握と再生を果たしたために同様に肥大化した軍事産業を抱えてしまったソビエト連邦と、「冷戦」という名の架空の戦争を戦い、そのあげく朝鮮半島、インドシナ半島、中東、といった世界のあちこちで地域限定戦争の泥沼を戦うことになりました。

もちろん泥沼ですから、犠牲も矛盾も人一倍です。

しかし、そのことでなんとか世界恐慌に戻らずにすんでもいた。

束の間の脱出だとしても。

 

しかし、そのような形で維持していく経済システムとはいったい何なのか。

言ってみれば、バブルが崩壊した日本で二重帳簿を作って不良債権を架空の子会社に飛ばしていたように、戦争によってとばし帳簿を作って負債を見えないような状態にするだけのこと。

実は、何も根本的には解決していない。

1929年の恐慌から本当の意味で抜け出していない。

世界は実は、80年もの間、長い、長い、恐慌の時を生き続けてきたのではなかったのか・・・

 

 

もちろん、アメリカの歴代の大統領が就任とともに、なんとか自分の代で、はまり込んでしまったその経済・社会システムから抜け出そうと決意していたことは、彼らの名誉のためにも付け加えておきます。

しかし、残念ながらひとりもそれを果たしていないことも事実です。

それどころか、負債はどんどん目に見えないところで雪だるま式に増え、ついにどうしようもないところまで達し、ついに2008年、その無様な姿をさらすことになってしまったのでしょう。

 


そして、今度こそ、もう待ったなしのところまできてしまっている。

もう一度、本当の意味で、1929年の世界恐慌を終わらせて、新しい世界を、システムを作らなくてはならない。

たぶん、当初ルーズベルトが目指したような健全なやり方で。

 

 

その責任と決意をこの年若い新大統領は一身に背負っている。

就任の誓いをたてるオバマを観て、ほんとうにしみじみと考える。

今度こそ20世紀の悲劇を終わらせて、新しい世紀に入ることができるのでしょうか?

その道がどんなに険しくても・・・

 

果たして、成るか?

新しい21世紀の本当のスタートが!

   



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