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2008年11月 4日 (火)

America Votes 2008 アメリカ大統領選挙ウォッチャー記~その27アメリカ大統領選挙本選概観

アメリカ大統領選挙はご存じのように4年ごとに投票・開票が行われます。

選挙イヤーは長い予備選挙を戦うことから始まり、その経過は今回選挙ウォッチャーをやりながら記述してきた通りなのですが、最終的には11月の本選挙に全てが行き着くわけではあります。

でも今年は、予備選挙がとりわけ長く白熱し記録的なシロモノだったので、本選挙はなんだか地味になるかもね、などと密かに思っていた夏の始め頃。

これが全く大間違い。

世界中を捲き込む大金融危機の嵐の渦中に投げ込まれ、のっぴきならないアメリカ合衆国の(いやいや世界の)存亡さえもかかっているかと思われるような、劇的状況下での本選挙になってしまいました。

どこが地味なんじゃ!と自分につっこみをいれてみたりして(あああ・・・(苦笑))


そして、本選挙がついに、いよいよ今日始まります。


本選挙は11月の最初の火曜日に行われると決まってますが(なぜ火曜日なのかは57日の記事を参照してください)今年は114日火曜日。

同日夜(日本時間115日午前中)に投票が締め切られて即日開票となります。

今回の選挙は世界中から注目を集めていますがむろん日本でも例外なく、さまざまなマスコミ媒体でアメリカ大統領選挙についての解説が行われていますので、私が細かに選挙システムについて書くのもなにとは思います。(年初にこのブログでこのテーマを取り上げ始めた時から比べると、雲泥の差のもの凄い量の情報が出回っていて人々の関心の高さを表していますが、その背景にこの10か月あまりの間の世界情勢(主に金融情勢)の劇的変化を思わずにはおられません)

なので、ざっとした説明だけをして開票結果を待ちましょう(笑)

アメリカ大統領選挙は実は直接選挙ではなく、間接選挙であるのはすでにご存じのことと思われます。

各州ごとに特定数が決まっている「選挙人団」というものを選挙で選ぶのです。

各州ごとの特定数は、上院議員(各州2名)と下院議員(各州の人口比による。10年ごとの国勢調査で改正)の人数を足した人数になります。

大統領選挙立候補者は、各州ごとに人数分の自分の選挙人団候補を立てなくてはなりません。

各州民はこの選挙人団に投票する形をとって、1票でも多くとった者が州の定数の「選挙人団」を獲得することとなります。ほとんどの州では、勝者総取り方式になります。

(ネブラスカ州とメイン州だけは例外で、獲得票比率を反映して選挙人団獲得数を決めます)

例えばオハイオ州の選挙人団定数は20人。

オハイオ州で立候補する大統領候補は20人の自分の選挙人団(主に公職についている人とか党の幹部とかの人が多いようです)を選んで立候補してもらいます。

そして選挙の結果1票でも多く票を獲得した候補が、オハイオ州の20人の選挙人団すべてを獲得することとなります。

こうして各州で獲得した選挙人団の人数を足し上げて、一番多くを獲得した立候補者がアメリカ大統領に就任決定することとなるのです。


まあ客観的に考えても、すべての州で選挙人団をたてて立候補するためには大変な組織力と金力が必要なのはすぐにわかります。

だから、二大政党・共和党、民主党以外の第三党の候補者や、無所属の候補者が立候補するのはとても難しいシステムであり、このシステムに守られて過去150年間の二大政党制が続いてきたともいえるわけです。

今回もむろん、二大政党以外の候補者が立候補しているのですが(CNNによると21人も立候補しているとか。知られたところではラルフ・ネーダー氏(2000年選挙のいわくのあの人(笑))、ボブ・バー氏、シンシア・マッキーニー氏あたりでしょう)しかし、全州で立候補している人は存在しないようです。(最大30州くらいでしょうか)

やはり二大政党以外には、限界があるのです。

このシステムの問題点はいろいろ指摘され続けてきたわけですが、一番問題になったのは、かの2000年の因縁の大統領選挙の時、あれだけ揉めに揉めて最終的に最高裁が大統領を選ぶような展開になってしまい、大統領選挙を間接選挙から直接選挙に改正するべきなのではないかという議論がなされた時だったでしょうか。

アメリカ国民の中でもかなりの人々が直接選挙を望んでいると聞きます。

私なども外国人の立場からするとどうして直接選挙にしないのかと不思議でしょうがないのですが。

しかし、ことはアメリカの憲法に関わる問題なので憲法改正も視野に入れねばならず、簡単には改正できないと言います。

つまりは200年以上続いた「伝統」だというのです。

背景には、アメリカは各州政府の自治がかなりに認められた集合体であるべきという考え方があり、地方分権と中央集権との間で揺れる異なった立場が存在しながらも、アメリカは「連邦」なのだという主張が根強いせいもあるといいます。

また、ヨーロッパのような複数政党がつねに調整してどことどこが連立するかを、その時期、目的で離合集散するような政治風土がアメリカに馴染まないという主張をする者も多いといいます。

果たしてそういうもろもろの主張が本当なのかどうかは「?」ではあるのですが、これだけは本当でしょう。

つまり、アメリカの市民たちは4年に1度のこの選挙戦の過程を一種のお祭りのように楽しんでいる、と。

どんな辛い状況でも、この大きなイベント、お祭りに参加することが人々を勇気づけ、誇りを鼓舞するのでしょう。

そしてこれまでの4年間を刷新し、新しいスタートを切るための原動力にするのでしょう。


ならば、アメリカのみなさん、と私は言いたいです。

私たち世界の、アメリカの外側の市民も、もうずっと待っていた。

これまでの無駄に悲しい8年弱の時間を刷新する時がくるのを、もうずっと、ずっと待ちわびていた。

どうかあなたたちのために、そして私たちのために、今度こそ最善の、正しい選択をしてほしいのです。

どうか、今日、決意を。



<付録>

各州の選挙人団(人数は()の中)獲得確定予想。

当ブログ政治顧問団(仮)(笑)の制作による。

東部標準時間19時前後の確定(日本時間59時、以下日本時間換算は省略)

 バーモント州(3人)→民主党(以下、民)

東部標準時間20時前後の確定

 ワシントンDC3人)→民

 イリノイ州(21人)→民

 マサチューセッツ州(12人)→民

 ニュージャージー州(15人)→民

 メイン州(4人)→民

 メリーランド州(10人)→民

 デラウェア州(3人)→民

 コネチカット州(7人)→民

 ニューハンプシャー州(4人)→民

 ペンシルベニア州(21人)→民

 オクラホマ州(7人)→共和党(以下、共)

東部標準時間2015分前後の確定

 ヴァージニア州(13人)→民(激戦州、以下激)

東部標準時間2030分前後の確定

 サウスカロライナ州(8人)→共

東部標準時間21時前後の確定

 ニューヨーク州(31人)→民

 ミシガン州(17人)→民

ロードアイランド州(4人)→民

ウィスコンシン州(10人)→民

ミネソタ州(10人)→民

カンサス州(6人)→共

ワイオミング州(3人)→共

ネブラスカ州(5人)→共

東部標準時間2115分前後の確定

ノースカロライナ州(15人)→民(激)

東部標準時間2130分前後の確定

インディアナ州(11人)→民(激)

アラバマ州(9人)→共

ケンタッキー州(8人)→共

東部標準時間22時前後の確定

アイオワ州(7人)→民

オハイオ州(20人)→民(激)

東部標準時間2215分前後の確定

ニューメキシコ州(5人)→民

東部標準時間2230分前後の確定

コロラド州(9人)→民

ノースダコタ州(3人)→民(激)

フロリダ州(27人)→民(激)

ウェストヴァージニア州(5人)→共

東部標準時間2245分前後の確定

テネシー州(11人)→共

東部標準時間23時前後の確定

カリフォルニア州(55人)→民

ワシントン州(11人)→民

ハワイ州(4人)→民

オレゴン州(7人)→民

ミズーリ州(11人)→民(激)

アイダホ州(4人)→共

ミシシッピ州(6人)→共

東部標準時間2315分前後の確定

ネヴァダ州(5人)→民(激)

ジョージア州(15人)→共

ユタ州(5人)→共

テキサス州(34人)→共

アーカンソー州(6人)→共

東部標準時間2330分前後の確定

サウスダコタ州(3人)→共

東部標準時間2430分前後の確定

モンタナ州(3人)→民(激)

東部標準時間25時前後の確定

ルイジアナ州(9人)→民

アリゾナ州(10人)→共(激)

東部標準時間2645分前後の確定

アラスカ州(3人)→共

オバマ候補のかなりの大勝とみています。(オバマ候補の選挙人団獲得、最大で400人)

しかし激戦州がどちらに傾くかはまだわかりません。

もし激戦州をすべて共和党=マケイン候補側が獲得した場合、民主党282人、共和党256人。

それでもやはりオバマ候補の勝利となると考えています。

注目州はヴァージニア州。

ここでの結果は全体の傾向を決めるのではないかと考えます。

誰がどのくらい得票するか、が重要です。

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